どどんとふ「むせる」は 2020年 の 11月30日 23:59 をもちまして全てのサービスを停止、サービスの提供を終了させていただきます。割と先の話に見えますが、東京五輪が終わったらもうまもなく「むせる」も終わると考えると存外近く思えなくもなく。

元々どどんとふ「むせる」については「個人により提供されるサービスには終わりを設定するべきである」というポリシーに基づき、2012年11月のサービス開始時より「長くても2020年まで」というタイムリミットを設けていました。この時点ではあくまで「区切り」の設定で、この区切りをもって終了するのか、あるいは継続の判断をするのか、それはその時に決めるつもりでいました。

そこへ先日、AdobeによるFlashのサポート終了宣言日本語記事)が出されました。サポート終了は2020年末とのことで、幸いというべきか何というべきか、予定してた終了タイミングとドンピシャリ。じゃあもうこちらもさっさと告知だけはしてしまおうという流れです。



さて、そうなりますと「次は?」とか「替わりは?」という話になるわけですが、安心してください。 履いてますよ。 既にいくつかの次世代プラットフォームが稼動し利用されています。長期メンテの度に案内してきた甲斐があるってもんです。



オンラインセッション専用サイト

世の中はどんどん便利になっていくもので、今はオンラインセッション専用のサイトが存在します。かつて富士見書房が運営していたような、セッションマッチングも行える統合型SNSも出てきています。
コマ管理もBGM再生機能も搭載したセッション機能統合型SNS「TRPGオンセン(TRPGオンラインセッションSNS)」、コマ管理が不要であればシンプルで使いやすい「Tablk」などがあります。どちらもメールアドレスのみの簡単な登録で利用できます。


ダイスロールつきWEBチャット

IRC同様、コマ管理が不要ならこちらで十分なことが多く、更に言えばこちらはインストールも不要でお手軽です。自鯖設置可能なものも含めて選択肢は数多く、モバイル対応のものを利用すればskype併用もしやすいでしょう。
どどんとふと同じダイスボットを搭載し自鯖設置も可能な軽量チャット「Onset!」、マップ(画像)表示機能を備える「Saider」、スマホ利用を意識したデザインで画像投稿可能なチャット機能を持つ「Nekochat」、汎用ながらSWに関しては「どどんとふ」と同じダイスボットを搭載している「NetROOM」、色々と多機能な「Feeder」あたりがオススメです。


炬燵
 
H.Ayameさん謹製の「炬燵(こたつ)」という多機能コミュニケーションツール(Java製)があります。どどんとふ以上に多機能で、特に絵チャ(お絵かきチャット)の機能は強力です。
公開サーバーもありますが部屋数がさほど多くないため、基本的に卓メンバーの1人がサーバーを立てて、そこに他のメンバーが接続して使う形となります。こちらはポート開放など少々難しい設定が必要になりますが、そこさえクリアできればかなり安定した多機能なオンセができます。


汎用コミュニケーションツール

大規模な汎用コミュニケーションツールはICQやSkypeなど様々なものが存在してきましたが、最近ではDiscordが安定性・機能性に優れた選択肢として挙げられます。タブを分けてのテキストチャットはもちろんボイスチャットもできますし、「Discord でどどんとふのダイス (BCDice) を振れる bot アプリ」なるものも登場し、コマ管理が不要なセッションであれば十分遊べます。Discord自体はアプリもありますがブラウザだけでも利用できます。

また、TRPG界隈では昔からIRCというテキストチャットツールが良く使われます。クリエイターズネットワーク(旧TRPG.net)傘下のIRCサーバーであればダイスロールもできます。クライアントソフトウェアのインストールと接続設定が必要ですが、それさえクリアしてしまえば後は悩むこともそうそう無く動作も軽く、ユーザーも多いため、ちょっと困ったときでもすぐにサポートが効くのが強みです。


これから出てくるもの

2020年末でブラウザ上のFlashPlayerのサポートが終了する旨が告知されてから、「どどんとふ代替」となるべくTRPG専用の次世代の仕組みが色々と登場しています。「どどんとふ」互換のダイスボットはもちろん、BGM再生やマップ・コマ管理なども内包され、余程凝ったギミックを使用していなければ十分に代替が可能。主にHTML5で構成され、物によってはモバイルサポートもしています。
サーバースペック依存の無いP2P通信の仕組みと3D表現をサポートしたテーブルが特徴の「ユドナリウム」、主にCoCをターゲットとしてマップを演出に使うタイプのセッションを重視した「ココフォリア」、モバイル主体で設計され立ち絵はじめ各種演出機能もサポートしている「ねこ卓」など、既に実用レベルまで開発が進んでいるものがあります。また、「どどんとふ」の使用感を極力再現しようと鋭意開発中の「Quoridorn(コリドーン)」も新登場。より取り見取りです。
とりあえず使ってみたい場合は、ちょっと変わったユドナリウムを試験的設置している「ウドなり」、多種多様なシステムをカバーしているどどんとふ公式鯖に置かれている物で試してみると良いでしょう。「ココフォリア」はまだ自前設置できませんがお試しサーバーがあります。

今回の件を受けて、恐らくここぞとばかりに様々な新しいプラットフォームが登場するでしょう。それについても見つけ次第こちらの記事に追加していくつもりです。
有志の方が使い方も含めてオンセツールを紹介しているサイトもありますので是非ご参照ください。


ところで他の「どどんとふ」は?

残念ながら代替になりません。Flashのサポートの終了を受け、主要ブラウザ側でもFlashを動作させないようになるので、当サービス同様に告知を出している公式鯖を始めとする公開サーバーはもちろん、自前サーバーも含めて利用できなくなります。次世代版の登場を待ちましょう。



AIRクライアントという選択肢

実は「むせる」は2017.08.21にAdobeAIRランタイムを用いて独立したアプリケーションとして動作する「むせるAIRクライアント」をリリースしています。あくまでブラウザの対応状況に影響されないように2020年まで続けるためのものですが、ブラウザの制約から外れて拡張が可能という面白さもあり、もしこのAIRクライアントのニーズがずっと続けば、新たな選択肢になるかもしれません。



まだ3年先のお話、されど3年先のお話。よりよき未来をwktkと期待して、もうしばらくお付き合いの程を。